名田庄商会
尼谷 繁和
豊かな自然、穏やかであたたかい人たち。
生まれ育ったこの地を
あらためて見渡してみると、
私が暮らす場所は
やっぱりここしかないと
確信しました。
名田庄と共に
名田庄と共に
生まれ育った名田庄と共に生きていく
名田庄で生まれ、この地で育ちました。中学では野球、高校はバレーボールとスポーツに打ち込んでいる毎日でしたね。
卒業したらすぐに働きたいという思いがあったので、郵便局に勤めることになりました。
今の職場に転職したのは2008年のこと。
特に大きな転機があったわけではありませんが、そろそろ環境を変えてみるのもありかなと思ったのがきっかけでした。しかし、名田庄を出ようという思いはありませんでしたね。
あらためて生まれ育ったこの土地を見渡してみると、身近にある自然や人がやっぱり好きなんですよ。
名田庄にとって何か役立つことができたらと、名田庄商会で働くことを決めました。
二つの笑顔を繋ぐ仕事
二つの笑顔を繋ぐ仕事
より近い距離で生産者とお客様に接したい
名田庄商会での仕事は、毎朝地元の農家さんが作った野菜を学校へ運ぶことから始まります。名田庄では各学校内で給食を調理しており、地元で作られた野菜を名田庄商会で集約し、配達しているのです。
毎朝農家の方と、畑の状態がどうだとか、今日はちょっと風邪気味だ、などたわいもない話をしているのですが、ちょっとした日々のコミュニケーションを通してお互いの状態を把握できるので、この時間をとても大切にしています。美味しい野菜になってほしいですし、子供たちの喜ぶ顔も見たいので、私も気になって配達途中に畑の様子を見に行くことが増えましたね(笑)そのほかには名田庄商会が運営している「あきない館」で接客や商品の発送を行っていますが、名田庄の自然薯や漬物が気に入って毎年リピーターになってくださる方もいらっしゃるんです。注文を受け、発送し、お客様からの反応をいただけるのがこの仕事の醍醐味。地元だけでなく県外のお客様にも名田庄を知っていただけるような商品づくりを進めていきたいですね。
町がみんなの家族
町がみんなの家族
名田庄の暮らしは意外と忙しい!?
田舎は時間がゆっくり流れていると思われるかもしれませんが、実はそんなことはないんですよ。地域の方々と一緒になって大小さまざまな運動会やお祭り、消防団活動等、準備運営で忙しく・・・。そうした活動を通じて地域全体が大きな家族のような感じになっています。隣に誰が住んでるかわからないなんてことはありません。都会と違い、近所の人とよく会話をしますし、ここら辺の子供たちは町の人であれば誰にも気軽に話しかけてくれるんです。小さい頃からそんな環境が根付いているから、コミュニケーションをとることに慣れているのかもしれませんね。7年前から地元スポーツ少年団でバレーボールの監督をやっていますが、そこでも大人たちが子供たちの育成に大変協力的です。子供は地域の宝。これからもさまざまな行事を通して世代を越えた交流を大切にしていきたいと思います。
人の行き交う
名田庄を
名田庄を
人の行き交う名田庄を
豊かな交流が生まれる場所を目指して
月並みな言葉ですが、名田庄の素晴らしさはやっぱりこの豊かな自然だと思います。春は鮮やかな山桜、夏は鮎、秋は自然薯、冬はぼたん鍋など、季節毎に楽しめる景色や食もあり、幅広い世代がおだやかな時間を過ごせる場所だと自信を持っています。最近では秋に行われる、じねんじょ祭りなどを通して、県外の人にも少しずつ「名田庄」が認知されるようになってきました。実際に足を運んでいただき、地元の方とふれ合っていただけると、名田庄の人たちのあたたかさを実感していただけるはずです。県内外や海外からも人が行き交い、さまざまな交流が生まれていく、そんな場所を目指してこれからも名田庄を盛り上げていきたいですね。